|
|
カナリーシード アンチエージング 2004-10-26 |
 |
カナリーシードについて11月26日発売予定のanifaで少し触れましたが(10月6日執筆済)、
最近寒くなって体力が落ちて亡くなってしまうお達者さんが多くなったので
緊急処置としてこちらにもカナリーシードについて掲載させていただきます。
※テキストはまったく別物です。
|
|
|
|
|
|
|
■嫌われ者のカナリーシード? |
|
|
|
|
文鳥が食べるシード各種の中で、ダントツに好まれているのがカナリーシード。ツヤツヤの細長いシードといえば、誰でもお分かりになるかと思います。このシード、脂肪分が高いことで有名ですが、輸入雑誌にカロリーが載っているのを見たところ、ヒエとあまり変わらない数値だったと記憶しています。(2,3%位の差だったと思います。)
しかし、一週間分もあるような大量のエサを入れておくと、やはり美味しいものばかり食べてしまいます。カナリーシードばかり選んで食べて、他のシードはクチバシでかきだして捨ててしまいます。飼い主は減った量の分を継ぎ足しますが、またまたカナリーシードばかり食べることになるのです。これを繰り返すうちに文鳥が太ってしまい、ついにはダイエットのために、なんと「カナリーシード抜き」のエサをあげることになってしまいます。できれば最初から1日分しかあげないようにして、カナリーシードが無くなれば、他のシードも食べるように仕向けられるといいですね。
|
|
 |
|
↑カナリーシード(Canaryseed)世界には毛の生えた品種もあるようです。殻をむいた中身は黒っぽい焦げ茶色です。 |
|
※余談ですが、混合飼料がムキエサだったり殻付きでも粗悪品だったりする場合「カナリーシード以外のエサが、とてもマズイので食べたくない」ことがあるようです。カナリーシードの選り好みがヒドイ場合は、エサの品質に注意してみましょう。 |
|
|
■カナリーシードの必要性
|
|
|
|
|
大好きだったカナリーシードが無くなった.....おいしいもの好きの文鳥には悲しいことだと思います。特にお達者さんは、活発に飛び回ることが難しくなった分、毎日の食事に生きがいを見いだしているかも知れません。生きがいが無くなれば、元気も出なくなってしまいます。免疫力も落ちます。ある程度、人のような感情があると思われる生き物にとって、心の不安は体の不調を引き起こす原因となります。文鳥の健康に関していうと、それはとても大きなウエイトを占める重大な事象です。平たく言うと「気分の問題」ですが、その気分が良いことが、文鳥にはとても大切なのです。カナリーシードは文鳥の気分を良くする上で重要な役割を果たしていると思います。
|
|
|
|
カナリーシードが必要だと思う理由は、文鳥の「気分の問題」だけではありません。34年間文鳥を飼っているあいだに、たくさんのお達者さん(7歳以上)と付き合いました。その中には、カナリーシード抜きのエサをあげた数年間があったり、逆にカナリーシードを多目にあげた(あげている)文鳥もいたり、状況はいろいろ変わりました。このような経緯で、いくつかの わが家の事実 を見つけました。
1,カナリーシードを抜くと
長生きしにくい
2,カナリーシードを十分あげると
白内障にならない
|
|
|
|
|
|
|
■わが家の事実
|
|
|
|
「カナリーシードはカロリーが高いからあげない方が良い」と噂され始めた1998年頃、あたしも便乗してすべての文鳥に、アワ、ヒエ、キビ、ムキオーツ麦、青ゴメなど、カナリーシード以外の物を、単品で買って混ぜてあげていました。カナリーシードが無くなって、文鳥たちの食べっぷりが悪くなったかというと、そうでもありませんでした。体重も減ることはなく、元気そうだったのであたしはこのままで良いだろうと思っていました。
ところが今考えると、その頃のお達者さんはそこそこ立派な体格の文鳥だったにも関わらず、8,9歳で逝ってしまっている子が多いのです。1970〜80年代に学校に行きながらけっこうテキトーに飼っていた体の小さな文鳥(白♀)が、10歳まで生きたことを考えると、この少し早いお別れは、カナリーシードを抜いたことに原因があるような気がするのです。
その頃、一番体重が重かった体の大きなお達者さん(白♂)も、体重が少しずつ減り始めてきたので、カナリーシードもあげるようにしましたが、もう間に合わなかったようでそのまま老化が進んでしまい、羽毛はボロボロになり、両目とも白内障になりました。11歳が限界でした。
|
|
|
現在の文鳥にはカナリーシードを通常の範囲で与え、お達者さんには多目にしてあります。健康状態に個体差があるので量はまちまちです。
最老鳥は12歳です。クチバシや爪はボロボロになっています。これは7歳頃からそういう傾向にありました。それから片脚が動かなくなり不自由になっていますが、まだとまり木で生活できています。
注目すべき点は、代謝が落ちて栄養状態はあまり良くないと思われるにも関わらず、白内障が発症していないということです。この文鳥は前記のとおり、クチバシがボロボロで、噛み合わせが非常に悪いため、エサを食べたくてもポロポロとこぼれてしまい思うように食べられないのです。そこで少しでもエネルギーが取れるように(やせっぽちの体の体温維持のために)、カナリーシードの追加をしていたのです。
痩せた体が太ることはありませんでしたが、白内障にまだなっていないのは、とても幸せなことだと思います。それから脚が悪いのでバランスは悪いのですが、まだ飛ぶことができ、飛行に関わる筋肉の萎縮も見られません。
|
|
|
|
|
|
■アンチエージング 【anti-aging】(抗老化)
|
|
|
知らない人はいないと思われる体によい成分
「ポリフェノール」(polyphenol)。
アントシアニン,カテキン,タンニン,ルチンなどを総称してこう呼びます。その多くは、食品の黒や紫の色素として目にすることができます。活性化酸素を分解する抗酸化作用があるため、老化防止に役立つのはみなさんもご存じでしょう。肝機能をアップさせる効果もあるそうです。
カナリーシードを殻をむいた時、包み覆うように黒く見える部分は、同じイネ科の黒米と同じ「アントシアニン」だと思われます。(アントシアニンにも、種類が15あるとか400あるとか言われていますがよくわかりません。)。カナリーシードがアントシアニンで包まれているのは自己防衛手段です。シードの酸化を防ぎ、発芽する力を長期間失わないようにしているのだそうです。
ブルーベリーのアントシアニンが人の疲れ目に効くと言われてますが、カナリーシードのアントシアニンも文鳥の目に効果があり、こちらは白内障予防に役立つのではないかと思うのです。
ポリフェノール成分は青菜からも少々なら取ることができるようですが、白内障に効果的かどうかは不明です。
|
|
|
カナリーシードにはその他のポリフェノール成分も含まれていると思いますが、いろいろな効果は、黒米や、小豆、黒豆などを参考にご自身で調べてみてください。
総体的に、お達者文鳥さんの体にいいことだらけのポリフェノールですが、混合飼料をむいてみても、この黒い色はカナリーシードにしか存在しません。アワやキビはご存じのように黄色ですし、ヒエはなんとなく表面が灰色がかっている程度です。
お達者さんが、本当に脂肪太りで大変! とか、獣医師に止めるように言われているという状態であれば進められませんが、あたしはカナリーシードは文鳥にとって、とても良いシードだと言えると思います。もし「特に意味はないんだけど、健康に良いだろうから」というだけで、カナリーシード抜きの食事をさせている飼い主さんがいらっしゃったら、もう一度考えてみて欲しいと思います。
特にいつまでも長生きしてほしいお達者さんには、必要不可欠なシードであると思います。
|
|
以上のような内容を(本誌ではポイントのみですが)9月6日に原稿にしていた矢先、
9月18日に 赤ワインが白内障予防に効果がある とドイツで開かれた学会でサントリーが報告しました。
白内障にかかる率は、赤ワインを飲まない人にくらべて、飲む人の方が約半分なのだそうです。
赤ワインと言えば、ポリフェノール飲料、主な成分はアントシアニン系です。
サントリーではこれから詳しく成分を調べるそうですが、カナリーシードもこれに近い成分なのかも知れませんね。
コーナートップに戻る
|